平成21年 7月31日(金):初稿 |
○プレジデント2009.8.3号に「法律の新知識Q&A60」と題して弁護士や法律問題について特集記事を組んでいますが、その末尾から2番目に「本当に頼りになる弁護士の探し方・見抜き方」と言うテーマでの記事が掲載されていました。以下、私の備忘録です。 ○冒頭TVでおなじみの北村晴男弁護士の 「一生懸命やる弁護士と怠け者では,天と地ほどの差があります。」 との言葉が出てきますが、これは正に同感です。勿論、この「一生懸命やる○○○と怠け者では、」の○○○は弁護士に限らず殆どの職種に該当しますが、特に弁護士の場合、ひとたび依頼するとある程度の期間付き合う必要があり、物の売買等のように1回切り或いは短時間で付き合いが終わる職種より、この「一生懸命やる」態度が、より重要になります。 ○この法律記事特集のために編集部メンバーが全国へ散り、総勢約50人の辣腕弁護士に話を聞き、依頼者にとって「頼りになる弁護士」の条件を一言ずつ語って貰ったところ、意外だったのは具体的なスキルや資質よりも先に「根気強さ」や「地道な努力」といった、職業人としての姿勢や倫理観を挙げる人が多かったとのことです。 ○全国総勢50人に辣腕弁護士にインタビューしたとのことですが、残念ながら私は,辣腕弁護士ではなく全く無名の弁護士のためインタビューにはお出で頂けませんでした(^^;)。しかし、もし私自身へインタビューがあればやはり同様に答えたでしょう。依頼者の依頼目的に応えるため如何に誠実に努力を継続する姿勢があるかが、良い弁護士と考え、私自身、少しでも近づけるよう日々努力しているつもりです(^^)。 ○その依頼目的を達成するために必要とされる手間暇をかけることは最低限ですが、相手方の弁護士が、この事件で必要なその程度のことも調べていないのかと,思うこともあります。自らを職人肌と呼ぶB弁護士は、「私の場合、相手方の弁護士がどういう人なのか見極めるために、一つの案件を引き受けたら、挨拶がてら必ず先方の事務所を訪問するようにしています。」との記述がありましたが、私の場合は、ここまではしておりません。数年前までの仙台では弁護士数もそれ程多くなくだいたいお互いを知っていたからですが。 ○「出来る弁護士は『書面』で判る」との小見出しで、書面の出来・不出来は弁護士の実力を測る物差しになり、シャープな論理構成で、キチンとポイントを押さえた書き方がしてあれば「手ごわい弁護士」と評価出来るとの記述がありました。これも正に同感で、何を言いたいのかサッパリ判らないピンぼけの書面を作るようでは,まず依頼者の依頼目的をシッカリ把握する努力が不十分と見て良いでしょう。 以上:1,094文字
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