平成21年 8月 7日(金):初稿 |
○当HPでは、画像ファイルはJPEG形式利用が原則ですが、時にGIF形式も利用します。その他PNG形式もあるとのことで、各形式の特徴と画像加工の際の注意点についての備忘録です。 ●JPEG (Joint Photograph Experts Group) 拡張子.jpg 適する画像内容 JPEGは圧縮画像形式だが、24ビット(1670万色)まで扱うことができるので、多くの色数を必要とする写真などの表現に向く。グラデーションのように色調が連続して変化する画像にも適する。 但し、アイコンやアニメ調の平坦なイラストなどをJPEGで保存するとにじんだように汚くなる。 ファイル圧縮の仕組み 「明るさの変化に比べ、色調の変化には比較的鈍感」という人間の目の性質を利用して、 色調変化の部分のデータを捨てることでファイル容量を小さくしている。画像を8×8ピクセルの正方形ブロックに分割して画像の変化の情報を抽出して、その一部を捨てているため圧縮率を上げすぎると、画像がモザイク状に見えるブロックノイズや、 蚊の大群が飛んでいるように見えるモスキートノイズが現れる。 不可逆圧縮 GIFがデータを“整理する”ことで圧縮するのに対し、JPEGはデータを“捨てる”ことで圧縮。圧縮で捨ててしまったデータは元に戻すことができない。JPEG形式で圧縮率を上げて保存する際には、元画像のバックアップが必須。 圧縮率は見比べて決める JPEGは圧縮率を上げるほどトーンジャンプ(色抜け)が増えて画質は劣化。 圧縮率を決める際には、同じ画像を異なる圧縮率で保存したものを見比べてみるのが確実。 ファイル容量を抑えるには JPEGでは色数を減らすことは無意味。 画質最高-16979バイト、画質高-5475バイト、画質中-3757バイト、画質低-2218バイト、画質最低-963バイト ●GIF(Graphics Interchange Format)拡張子.GIF 適した画像内容 最大8ビット(256色)までの色を扱うことのできる圧縮画像形式。256色以上必要ないロゴ、リンクボタン、アイコン、アニメ調のイラストなど、 特に単色ベタ面を多く含む平坦な画像に向く。写真やスケッチなどの多くの色数を必要とする画像には不向き。 ファイル圧縮の仕組み 水平方向(横方向)に同じ色のピクセルが連続する箇所を、数値に置き換えることで圧縮しています。このため、縦ストライプと横ストライプの画像では横ストライプの画像の方がファイル容量が小さくなる。 ファイル容量を抑えるには 色数を減らすことでファイル容量を抑える。 画像の面積を小さくする 使用する色数を減らす。使用する色数が同じでも、各単色面の面積が大きくなるようにする。GIF画像は1ピクセル単位で制作・修正するものだと覚悟する。 パレット256色-3236バイト、パレット32色-2456バイト、パレット16色-2317バイト、パレット8色-1779バイト、パレット4色-1576バイト、パレット2色-1140バイト GIFは透明色の指定ができるが、JPEGでは透明色の指定は不可。 アニメーションにできる GIFアニメはコマ画像をパラパラマンガの要領で表示させることで実現。特別なプラグイン不要。 ●PNG(Portable Network Graphic)拡張子.PNG PNGの特徴 PNGは「ピング」と読む。「フルカラーにも8bitカラーにもすることができる」、「圧縮率が高く同じ内容のGIF画像より10%~30%程度ファイルサイズが小さくなる」、「圧縮によってデータが捨てられてしまうことがない可逆圧縮形式を採用している」、「複数の透過色を指定できる」等の長所。 PNGの短所 「アニメーションにできない」 「フルカラーにするとJPEGよりファイルサイズが大きくなる」、最大の短所は「ブラウザ側の対応が完全ではない」こと。 PNGに対応しているのは、Windows版Internet Explorer4.0以上、Mac版Internet Explorer5.0以上、Netscape Navigator4.04以上。 PNGの今後 PNGはW3C(World Wide Web Consortium)が推奨する画像フォーマットで今後標準的な画像形式になっていくといわれている。 以上:1,789文字
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