平成16年11月28日(日):初稿 平成17年 5月15日(日):更新 |
○消費者多重債務事件について当事務所では、任意整理や個人破産を多数取り扱ってきましたが、個人再生については、昨年までは取り扱わず、個人再生を希望されるお客様は、他の弁護士を紹介してきました。 ○個人再生を希望される方の多くは住宅ローン付き住居の維持が目的です。 私の場合、住居を維持したい場合、住宅ローン債務引受を対価として身内に買い受けて貰うことをお薦めします。 ○この場合、本人は自己破産して全ての債務の支払を停止し、住宅ローン債務を引き受けた身内の方が住宅ローン債務のみを支払えば住宅を維持できます。 個人再生の場合、住宅ローン債務以外の債務も一部支払わなければならないため負担が大きく、破産した方がお客様にとって有利と思っております。 ○問題は、住宅ローン債務を引き受けて住宅を買い受ける身内の確保です。身内がいてもその収入が問題になりますが、住宅金融公庫を始めとする住宅ローン金融機関は、この点について、以前よりずっと柔軟になりました。 住宅ローン債務者の夫が破産し、パートの妻、定職のある長女、年金収入のある父の3人連帯で住宅ローン債務を引き受け、住宅を維持した例もあります。 ○私が個人再生を取り扱わなかった理由の一つは手続が煩瑣に過ぎ、コスト的に合わないと考えた点もあります。書式もエクセル用しかなく、桐用に書き換えるのが面倒に感じ、又上記住宅ローン維持方策を取れば住宅維持の目的が達せられ、敢えて個人再生を扱う必要を感じませんでした。 ○しかし、仙台桐研最優秀会員で多くの個人再生を扱ってきたS法律事務所のS事務員さんの話を聞き、考えを変え、今年の春から個人再生も扱うことにしました。 Sさんの話では、個人破産より個人再生の方が手続的に楽とのことだからです。 ○しかし当事務所事務員はエクセルの書式に慣れてないため全て桐で処理する個人破産に比較し、エクセルで処理する個人再生は大変手間取っていました。 そこで個人再生エクセル書式を桐書式に変換する作業に取りかかっています。 取り敢えず、申立用債権者一覧表が申立用、届出用の2種が出来ました。 桐愛好者にとってはエクセル版よりずっと便利なはずです。 ○桐による個人再生システム構築ご検討の方は、H161127sample.lzh(1.7M)としてアップしましたので、ご参照頂ければ幸いです。 メニュー→破産手続等書式→再生用債権者一覧表→再生申立・再生届出で 債権者一覧個人再生申立.rpt 債権者一覧個人再生届出.rpt がプレビューできますが、債権者一覧個人再生届出.rptの網掛けに一部不具合が残っており、現在、検討中です。 以上:1,072文字
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