平成17年 3月 9日(水):初稿 平成17年 5月15日(日):更新 |
○本日は群馬弁護士会所属S弁護士がパートナーとして所属するスクエアサンダー事務所サンフランシスコ支店の訪問です。 S弁護士ご本人の紹介文は以下の通りです。 「私は38期で、日本では群馬弁護士会に所属しています。日本で7年間弁護士をした後1993年にアメリカのロースクールに留学して、その後、カリフォルニア州の弁護士として働き始めて今年(2005)で11年目になります。」 ○スクエアサンダー事務所は企業関係中心の事務所で世界的ネットワークがあり、このネットワークには全世界700人の弁護士が所属しているとのことで、サンフランシスコ支店事務所だけで40数名の弁護士に40数名の事務局員で総勢80名前後のスタッフで活動されています。 ○スクエアサンダー事務所のあるビルに到着すると受付でパスポートチェック後渡された訪問票を胸につけて事務所に入りました。厳重な警戒ぶりです。 S弁護士は「日弁連視察団のために」との表題で40頁近い冊子を準備され、1頁目に本日と明日の予定表が記載されておりました。 ○予定表は1時間単位で最初にスクエアサンダーサンフランシスコ支店事務所所長弁護士さんを始めとする5名の弁護士から事務所概要の説明を受け、その後、会社法・証券法関係、環境法関係、労働法関係、銀行法関係の各専門分野の弁護士から仕事内容等をご紹介頂きました。 ○その説明を聞き、アメリカと日本の弁護士はその役割任務は相当程度異なると感じました。例えば証券専門弁護士は日本で言う証券コンサルタント、投資顧問的仕事までされており、環境法専門弁護士は、日本なら環境省等の行政が行うべき調査も弁護士が行っています。 ○アメリカの専門業務資格は基本的には弁護士と会計士の2つだけで日本の行政書士、司法書士、社会保険労務士等が行う業務も弁護士が担当しており、アメリカの弁護士業務の範囲は日本より遙かに広いものです。弁護士資格は法曹としての登竜門的ライセンスで、その後の専門分野が実質的な資格であり、この資格は正に実力に尽きると感じました。 ○日弁連業務改革委員会では、この数年専門分野認定制度が議論されており、私のその検討PTに所属しています。アメリカには各州毎に専門分野認定制度がありますが、どうやら第一線の弁護士には殆ど利用されていないようです。 S弁護士に確認すると認定制度があることすら認識されておらず、認定制度など無関係に実力で専門分野が決まっていると感じました。 ○夜はお世話になったS弁護士始めとするスクエアサンダー事務所の3名の弁護士を囲んでの夕食会で、S弁護士には大変参考になる話を伺い、大きな刺激を受け、すっかりS弁護士のファンになってしまいました。 以下、写真掲載です。 以上:1,115文字
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