平成26年10月 4日(土):初稿 |
○「日本語データベースソフト桐が12年ぶりにバージョンアップ桐10発売1」の続きで、桐10の話題を続けます。 管理工学研究所の桐10説明ページは、「続く力、桐10」との表題で、桐10の強化機能の説明をしています。わざわざ「続く力」と言う表題を入れるところを見ると、桐はいつまで使えるかとのユーザーの疑問を管理工学研究所は意識していたようです。 ○強化機能の第一は「漢字、フルサポート!」で、「JIS 第3・第4水準漢字を完全サポートするために、桐10はUnicodeベースに変わります。」とのことです。 確かにこれまでは、ネット或いはPDFファイル等からテキストをコピーして桐のフォームに貼り付けても「?」と表示される文字が結構ありました。近いところでは、大山滋郎弁護士ニュースレターの「2014年09月01日発行第132号”弁護士の漢字教室”」では、表記できない漢字が何個か出てきて、「辛辛」(※Unicode:U+8FA1のJIS規格外漢字「べん」)なんて表現していました。 ○「Unicodeとはどんなものか」と言うサイトでは、 各国語の混在もできる、膨大な文字集合と説明されています。 ○Unicodeは「全世界の文字を可能な限り集め、番号付けしたもの」とのことで、以下の英語発音記号も表記できるようになるのでしょうか。「一目で分かる!発音記号一覧早見表」から無断借用した画像を表示します(^^;)。【多遊】さんのご指導で桐英単語辞典を作成していますが、発音記号を表示できないのが難点でした。桐10ではこれを克服できると良いのですが。 「英語専用発音記号フォント配布」と言うサイトで、英語に特化した発音記号フォントの無償配布を開始を始めたとのことで、ダウンロードしてはみましたが使い方が判りません(^^;)。 ○強化機能の第二は「増え続けるデータに対応」とのことで、一ファイルの最大サイズが約510MBから約32GBと64倍になったとのことです。当事務所使用TBLファイルは数千個ありますが、大きくても数十MB程度で、ファイルサイズは桐9で全く問題ありませんでした。数百MBに達したのは英辞郎を桐化した桐英辞郎だけですが、これでも203MBです。ギガには遠く及びません。桐英辞郎には約200万レコードありますが、保存終了等結構な時間がかかるなどファイル操作スピードは大変重くなっています。ギガ単位のファイルになったら、重くて実用できるのかとの疑問がありますが、それを克服するのが桐10なのでしょう。 ○「増え続けるデータに対応」として一レコード最大4000文字が8000文字に増えるのは大変嬉しいものです。桐HPBではこのレコード制限のため長い判例は、複数ページに分ける必要がありました。桐10になれば、これまで4回分けて表示していたモノが、2回で済むようになります。勿論、桐HPBでは複数レコードを1ページで表示する機能もありますが、毎日の更新情報としては表示できません。 以上:1,404文字
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