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平成24年 6月16日(土):初稿 |
○横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成24年6月16日発行第79号「雨夜の弁護士品定め」をお届けします。 「雨夜の品定め」は「あまよのしなさだめ」と読みますが、何となく聞いたことがある言葉でしたが、源氏物語の一節とは知りませんでした(^^;)。いつものことですが、大山先生はホントに学があります(^^)。私の学がなさ過ぎるのも問題ですが(^^;)。 ○源氏物語は、何十巻にも及ぶ大著で、勿論、私には原文を読む能力皆無で、大昔、ごく僅かの一節を古文の教科書で読んだ内容もスッカリ忘れています。数年前、京都旅行をしたときどこかの博物館で1冊に圧縮した現代語ダイジェスト版を購入したことがあります。その時は、せめてダイジェスト版くらいは全部読もうと思っていましたが、10数ページ読んだだけで積ん読になっており、今はどこの書棚にあるかも判らなくなり、探しているところです(^^;)。 ○「・自分の専門知識を鼻にかけて、他人を貶めるなど、見苦しい振舞いの弁護士は沢山います。」なんて記述には、ギョッとします。お前も大したことがないに、自称交通事故専門、自称男女問題専門などと専門化面して、舞い上がっているのではと戒められているような気もします。私の場合、あくまで「自称」をつける謙虚さを持ち合わせているつもりですが(^^;)、いたずらに「他人を貶める」ことは厳に慎み、自己研鑽に励まねばと思った次第です。 ********************************************* 横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作 雨夜の弁護士品定め 「雨夜の品定め」といえば、かの有名な「源氏物語」ですね。長雨の続く五月雨の夜に、頭中将たち3人の男性が、まだ若い光源氏君に、女性について講義してやろうという場面です。まあ、みんなして好き勝手な事を言っているんです。 「女で、これは素晴らしい、非のうちどころがない、なんて人は滅多にいないと、時が経つにつれて次第に分かってきました。」などと、女性が聞いたら腹が立つようなことを言います。 「字をすらすらと書き、臨機に歌の応答ができるくらいの女性は相当数いるかもしれませんが、真にすぐれた女性は少ない。かえって、自分の得意分野を鼻にかけて、他人の悪口をいい、貶めなどする、見苦しいことも多いのです。」などと頭中将はおっしゃいます。(私が言ったんじゃないですよ! 念のため!!) 光源氏が「女性で、ほんのわずかな才能もない人なんているのでしょうか?」と質問すると、「そんな何一つとりえのないような女のところには、誰もだまされて近寄ったりしないから、そもそも問題外でしょう。」なんだそうです。 そして、「女で何のとりえもない、つまらないレベルも滅多にいないが、一方これは素晴らしいと思えるほどの優れた女も滅多にいない。」と、頭中将は主張します。うーん、そうなんでしょうかねえ。 もっとも、女性の評価にあたり、注意すべき点があるそうです。それは、「女が高貴な家の娘として生まれると、人々にかしずかれて生活しているわけです。すると、欠点が隠れてしまうことも多く、自然とその様子がこの上なく見えることもあるでしょう。」 まあ、こういうことは確かにありそうですね。そこで、「中位の階級の女ならば、その心や各自それぞれの趣向も見られるので、優劣の区別が付けやすいのです。」などと、蘊蓄をたれるんです。これを聞いた光君が、中流出身の夕顔に出会い、物語は続いていくわけですね。 と、長々と源氏物語を紹介して来ましたが、この品定め、弁護士に対する評価にも、怖いほど当てはまることに気が付いたのです。 ・裁判の書面をすらすら書いて、臨機に議論ができるくらいの弁護士は相当数いますが、真に優れた弁護士といえるのは、滅多にいないんです。 ・自分の専門知識を鼻にかけて、他人を貶めるなど、見苦しい振舞いの弁護士は沢山います。 ・何一つ取り柄のない弁護士なら、お客さんも騙されて近寄らないでしょうが、そういう弁護士はそれほど沢山いるわけではないのです。 ・大手事務所の弁護士は、多くの秘書や事務員に助けられて仕事をしているので、欠点が隠れることもあり、自然と優秀に見えることがあるのです。 ・それに比べて、中規模事務所の弁護士は、その性質や能力も確認でき、優劣の区別が付けやすいといえるわけです。もっとも頭中将によると、中流より下の階級の女性については、「格別耳にもとまりません。」と大変冷たいのです。ううう。。。 うちのような小規模事務所でも、皆さんの耳にとまるよう、研鑽を重ねて参ります! *********************************************** ◇ 弁護士より一言 光源氏といえば、日本を代表するモテ男ですね。藤壺、六条の御息所、夕顔、紫の上、末摘花、明石の君、女三宮と、私の記憶だけでも次から次へと相手の女性が出てきます。調べれば、もっともっといますよね。こんなに凄いと、我が身と引き比べて、羨ましく思う気持ちもなくなります。 ところが最近、人は誰でも人生に2回はモテ期が来ると知りました! ほ、本当ですか!! 私の場合、これまでの人生でまだ1度もモテ期が来ていないだけに、これから2回も来るのかと思うと、思わず頬が緩んでしまうのでした!!(あほらしー)引き続き、コメントを楽しみにしております。 以上:2,241文字
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