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平成24年 2月29日(水):初稿 |
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作 前回は、「エスキモー」に「氷」を売るには、顧客名簿を整備して、そこに向けて販売することが大切だということで終わりました。このように、顧客名簿が商売において非常に重要だということは、日本でも昔から言われていたようです。例えば江戸時代の商人は、顧客情報が書かれた大福帳を何より大切にして、店が火事になっても、まずは大福帳を安全な所に避難させたそうです。店はなくなっても、顧客情報さえあれば、また商売はできるということですね。 そんな価値ある顧客名簿ですが、これをどうやって手に入れるかについて、昔も今も様々な工夫があるようです。勿論、多くの商人達は、合法的な手段で入手します。 あるデパートが、新しい地域に進出したときの話しを読んだことがあります。1000万円くらいの価値のあるものの入った福袋を、200万円(ただし現金に限る)で、販売したそうです。多数の人が応募した場合は抽選ですね。勿論、沢山の人が応募しました。これによってデパートは、200万円の現金をポンと出せる、お金持ちの顧客達の名簿を、合法的に手に入れたわけです。 新聞の全面広告を使って、美術品なんかを安く販売している業者もいます。新聞広告の費用は高いですから、あれだけではおそらく赤字のはずです。それにもかかわらず、なぜあんな広告を出してるかといいますと、美術に興味をもって、お金を使うことができる顧客の名簿を集めるのが目的なわけです。 まあ、このように自分達で工夫をして、顧客名簿を入手するのならよいのですが、中には違法な手段で手に入れるものもいます。 嘘か本当か分かりませんが、詐欺師は、一度騙された人の名簿を、お金を出して買うそうです。一度騙されるような人は、何度でも騙される、よいお得意様ということですね。 こちらは嘘と思いたいですが、ある種の弁護士が、サラ金の従業員から、長期間に渡って借金をサラ金に返済していた顧客の名簿を入手していたなんて話しを聞いたこともあります。サラ金に長いこと返済していた人ですと、過払いが生じている可能性が大です。そういう人たちに、過払い返還請求を勧誘するダイレクトメールを出せば、たしかによいビジネスになりそうです。 こんなことがあるものですから、日本でも少し前に、個人情報保護法等の法律も出来て、個人情報の管理は厳しくなりました。これは確かに良いことでしょうが、一方あんまり個人情報管理が厳しくなると、商売に影響が出ることもあるんですね。 やっと話が戻りますが、「エスキモーに氷を売る」の場合、チケット販売会社などから、自分のチームのチケットを買った人の情報を貰っていました。これは、現在の日本では許されるのでしょうか、ということで、もう一度だけ続けます。 ******************************************* ◇弁護士より一言 私が減量していることに関して、ある人から、体を温めれば良いとのアドバイスを頂きました。体を温めると、基礎代謝が上がるので、その他、特に何もしなくても体重が減るそうです。実は私も、石原結実先生のご本を読んで、そのことは勉強していました。体温が上がると、体の免疫力も高まりますし、基礎代謝も上がり、太りにくい体質になるということです。 体を温めるには、冷たいビールは止めて温かいお燗にしたり、一枚多く着て体を温かくしたりということが大切とのことでした。これはもう、その通りだと思います。しかし、石原先生は、非常に大切な点を見落とされています。ここを見落としているために、せっかくのお考えが机上の空論に終わってしまうおそれがある。それは何か!それは、デブは暑がりということなのです。(あ、アホか。)クーラーをがんがんに効かせて、氷をぼりぼり食べずにはいられないのです。ううう。。。これから暑い日が続きますが、少しでも冷たいものは控えようと思うのでした。 引き続き、応援のコメントをお待ちしております。 (2009年8月1日第10号) 以上:1,589文字
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