令和 6年11月14日(木):初稿 |
○「広末涼子氏不倫騒動雑感-夫婦関係維持は本人意思に尽きると思うのですが」に有名女優広末涼子氏の不倫問題が大騒ぎになっていたとき「日本では、令和時代になっても、特に有名人になるほど、不倫に対するバッシングの嵐は凄まじく、この風潮は、当分、治まることは無いと思われます。」と記載していました。 ○令和6年11月11日に元グラドルとの不倫疑惑が週刊誌報道され、その日の内に不倫の事実を認めて謝罪会見を行い、火消しを計ろうとした国民民主党代表玉木雄一郎氏ですが、「不倫に対するバッシングの嵐」は、収まるどころか、益々高まると思われ、以下の「国民・玉木雄一郎が永田町で嘲笑のマト 〝103万円の壁〟撤廃メドで代表辞任か」の記事のとおり、国民民主党代表の地位に留まることはできないでしょう。 ○私としては、フランスのミッテラン元大統領のように「それがどうした!」と堂々と開き直りの気概をもって、なんとか留まって貰いたいところです。勿論、「それがどうした!」と口に出すと議員辞職まで追い詰められるでしょうから、口に出すのは絶対ダメですが。 ********************************************* Column de saison「ミッテラン元大統領の ’Et alors ?’」 少し前、政治家の不倫が連日ワイドショーをにぎわせていましたが、特に女性政治家に対するバッシングはすさまじく、次の選挙戦で候補者たちが「不倫は絶対にしません!絶対に許しません!」と叫ばざるをえないような勢いでした。 このような光景を目にすると、いつもミッテラン元大統領の ’Et alors ?’ 発言を思い出します。愛人の存在について記者から質問をされたとき「エ・アロール(それがどうした?)」と答え、記者は何も言えなくなったのでした。彼が亡くなって20年経った去年、公然の愛人だったアンヌ・パンジョが、1962年から1995年9月までのあいだに受け取ったラブレター1218通をまとめた『アンヌへの手紙』(ガリマール社、写真↓)を出版しました。49歳のミッテランが恋に落ちたとき、アンヌはまだ19歳でした。 またミッテラン大統領はさらに何十人もの愛人がいて、亡くなったあと、彼が葬儀における愛人たちの席順を決めていたことが報じられ、さらに人気が急上昇したと言います。まるでもてない男が嫉妬に駆られるように不倫問題を叩く日本とは逆に、むしろ女性にもてて女性を幸せにする甲斐性のある男が支持され、大統領になる国がフランスです。また フランス人が不倫に寛容なのは自他のプライバシーを尊重する国民性だからというよりも、自身の恋愛に忙しく(他人の不倫に目くじらを立てている暇はない)、それだからこそ、自分もまた叩けば埃の出る身であり、お互いさまと言うことなのでしょう。 ヨーロッパで言う市民道徳はパブリックな場における道徳で、個人のプライベートに介入するものではありません。不倫に対して良い感情は持たないにしても、それが市民道徳に反するとは言ませんし、基本的に政治倫理や政治家としての資質とは無関係です。日本のように民主的に選ばれた議員が不倫問題で辞めさせられるのはフランスではまさに「公私混同」で、ありえないことなのです。 ********************************************* 「国民・玉木雄一郎が永田町で嘲笑のマト 〝103万円の壁〟撤廃メドで代表辞任か」 東スポWEB によるストーリー • 21 時間 元グラドルの小泉みゆきとの不倫騒動で謝罪した国民民主党の玉木雄一郎代表が針のムシロだ。 不倫報道が出ての謝罪劇から一夜明けた12日の定例会見でも集中砲火を浴びた。冒頭、司会者は「プライベートに関する件については昨日お話しさせていただいたので、代表としての会見を踏まえたうえでの質問を」とお願いしたのもむなしく、初っぱなから謝罪会見で想定問答の紙を持っていたことや、過去の不倫騒動で議員辞職した宮沢博行氏や宮崎謙介氏らを玉木氏が厳しく批判していたことを引き合いに「自身から辞職しないのか」と追及された。 また、党倫理規則で定められている「党の名誉及び信頼を傷つける行為・言動」に該当しないのかと突っ込まれ、「妻子ある身で、他の女性に心を寄せたということは倫理的には当然認められないことだと認識しています」と認め、倫理委員会の裁定を待つとした。 永田町では玉木氏へのイジりも始まっている。「玉木」の名前を騒動と関連付けたようなあだ名で揶揄され、「議員の間でも『やらかしちゃったな~』『大丈夫かな~』と笑われています」とは永田町関係者だ。 不倫擁護派のNHK党の斉藤健一郎参院議員はXに「政治家は聖人君子でもないし、ましてや代表や政治家やめる必要もない。玉木さん頑張ってください!!! 浮気!玉木!元気!くらい言ってやってください!」とエールを送ったが、もはや玉木氏本人は笑っていられない。 代表続投となった玉木氏だが、永田町では代表辞任は時間の問題と見る向きが大勢だ。 「国民民主党は〝玉木独裁党〟ともいえるが、さすがにこのまま代表がバカにされ続けては議員や党員が黙っていない。来年は参院選も控えているので、103万円の壁撤廃に一定のメドがつけばお役御免になるでしょう」(前同) 「『不道徳であっても政治家としてしっかり働いてくれればいい』とか『玉木も人間だったのね』などのコメントで玉木雄一郎を甘やかさないで下さい」と唯一、苦言を呈した同党の伊藤孝恵参院議員は4年前の代表選で玉木氏に挑んだ身だ。 玉木氏は、いつまで代表に居座り続けるのか。 以上:2,317文字
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